多のう胞性卵巣症候群
義理の妹が多のう胞性卵巣症候群と診断されたようです
現在32歳で、結婚3年目
妹にとって姪にあたる娘をとっても可愛がってくれて
ご夫婦とも子供が好きで、子供を欲しがっていました
多のう胞性卵巣症候群は若い女性の排卵障害では多くみられる疾患だそうです
多のう胞性卵巣症候群は小さな卵胞がたくさんみられる状態
の卵巣の疾患で超音波検査で確認できます
細かな原因を特定するためには更に、血液中のホルモン検査などをします
男性ホルモンの値が高いため、卵胞は発育するものの途中で成熟が阻害されてしまい
排卵障害や無排卵を招き、不妊の原因になります
漢方療法などで一定の治療効果が上げられています
《症状》
・生理不順 ・肥満 ・不妊 ・にきび、多毛など ・黄体機能不全
多嚢胞性卵巣症候群の原因ははっきりとは分かっていませんが、内分泌異常と糖代謝の異常だとする説が有力です。
●内分泌異常
脳下垂体からの指令により卵胞の発育を促進するLH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)というホルモンが分泌されますが、LHの分泌が増えてFSHとの分泌バランスが乱れ卵胞がうまく発育できなくなることで、排卵が起きにくくなると考えられています。●糖代謝異常
すい臓から分泌されるインスリンの量が増加することで男性ホルモンの量が増加し、月経不順などの症状を引き起こすと考えられています。
こちらを参考にしました
《治療》
排卵誘発剤を使って排卵のチャンスを増やします
内服薬(クロミフェンなど)ですぐに排卵できるようになる場合もあります
漢方薬などを併用して、それでもうまく排卵しない場合は注射での排卵誘発を行います
しかし、注射に過剰に反応すると卵巣が3~4倍にはれあがり水がたまってふくれ
血液が濃縮してしまうことがあります(OHSS:卵巣過剰刺激症候群)
漢方薬を処方する場合は、最も代表的なものは血行を促す作用があるものです
血行を促し、排泄機能を高め、体質を変えて結果的に多のう胞性卵胞症候群
も改善される可能性があると考えられています
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
むくみを解消したり、血流を良くして体を温める効果のある漢方です
血流を良くすることで、硬くなった卵巣の表面を柔らかくする効果が期待されています桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
滞っている血のめぐりを良くし、体を温める効果があります
生理不順にも効果があるとされています
手足が冷えるのに体がほてるといった、「冷えのぼせ」
の解消のためにも広く処方されています加味逍遙散(かみしょうようさん)
ホルモンや自律神経の乱れからなる体調不良は「血の道」
の通りが悪く血の道に余分な熱がこもりがちであると考えられています
その血の道の流れを整える効果があるとされ、広く生理不順等に処方されています
《食生活》
多のう胞性卵胞症候群の方は少なからずインスリンの効き目が悪化しており
インスリン量が増えてしまう傾向がみられるようです
そのことが男性ホルモン高値を招き、卵胞の発育の障害になるだけでなく
卵子の質を低下させたり、流産率を高めることがあるとの報告もあります
そのため、血糖値を安定させるような食生活を心がけることが大切です
☆食べ方
・一度にたくさん食べない
・ゆっくりとよく噛んで食べる
・朝食を抜かない
・朝食に血糖値の上がりにくい食事をする
・空腹時に砂糖入りの甘いものを食べたり、飲んだりしない
・糖質は先に食べない(野菜→たんぱく質→脂質→糖質)
・ネバネバしたもの、酢の物、食物繊維を一緒に食べる
・甘いものは食前ではなく、食後に食べる
・アルコールは飲み過ぎない
・食事と食事の間隔はあけすぎない
☆食品
・精製度の低い穀物(玄米、全粒粉パン、全粒粉パスタ)を食べる
・ファーストフードはあまり食べない
・砂糖は極力摂らない
・清涼飲料水は飲まない
・豆、野菜、果物、キノコ、海藻、を毎日食べる
・砂糖の代わりに、ハチミツやメープルシロップを
スウェーデンの大学の研究チームが、多のう胞性卵巣症候群と
診断された35歳以上の女性の追跡調査を実施した結果、86.7%が
一人以上の子を出産し、その73.6%は、自然妊娠によるものだったと報告されています
多のう胞性卵巣症候群の場合、ホルモン異常による排卵障害や無排卵が
妊娠の障害になるわけで、決して、卵巣の力そのものが低下しているわけではなく
適切な方法で排卵が回復すれば、高い確率で妊娠、出産が可能だと言えます
原因がハッキリ解明されていない多のう胞性卵巣症候群ですが
確率は低くても、妊娠しやすい体内環境・ホルモン環境を整えることが出来た場合
自然妊娠も無理ではないのです!!
不規則な生活や栄養の偏り、冷えやストレスなどは大敵Σ
それを解消して、妊娠しやすい体を作りましょう
こちらを参考にしました